ふだん何気なく使われている 自分らしさ という言葉。
いままで幾度となく耳にしてきた、いまさら考えるまでもない、よく知った言葉。
でも… 自分らしい ってどんな状態か、みなさんはすぐ思い浮かびますか?
実は経験を積んだ大人世代でも、パッと思い浮かぶ方は多くないようです。
「自分らしさって何だろう」
「自分らしい人って気持ちよく生きていそうで憧れる。私もそうなりたい・・」
みなさんも心のどこかにこんな想いを抱えていませんか?
その人独自の個性となり得る、自分らしさに気付かないなんてもったいない!
らしさ を軸に、自分仕様にカスタムを重ねていけば、より充実した毎日を送れるはず。
そこで今回は、簡単そうなのに難しい 自分らしさ について一緒に考えようと思います。
1. 自分らしさを意識するのはどんな時?
2. 自分らしさを構成する6つの要素
3. 大人が自分らしさに気付く4つの方法
4. 目指すのは自分らしい!と思える仕事や生き方
5. 自分らしさを構成するための行動例
6. まとめ
1. 自分らしさを意識するのはどんな時?
✔ 人生の節目
✔ 自分を伝えるとき
✔ 自分に向き合うとき
なぜこのような状況だと意識しやすいのか、具体例でみてみましょう。
人生の節目
たとえば結婚や子供の誕生など、人生に大きな変化が訪れようとしているとき。
未来の自分に想いを馳せ”どうなるかなあ” ”どうなっていたいかなぁ” って考えますよね。
そのとき対になって考えるのが、現在地であるいまの自分。
未来を考えるからこそ、いまの自分への理解を深めようとします。
自分を伝えるとき
エントリーシートへの記入や面接のほか、趣味や学びの場など広い範囲での自己紹介もこちら。
はじめて会う人や自分が選択される立場のとき、どのように自分を伝えるかは大事です。
自分らしさを伝えつつ、できるだけ良い印象を与えたい…と、願う場面も多いですね。
自分に向き合うとき
仕事や日々の生活がルーティン化すると、”もっとこうありたい” という気持ちが芽生えます。
とくに40代・50代の方に多くみられる傾向であるのも、納得です。
2. 自分らしさを構成する6つの要素
2.得意なこと 苦手なこと
3.心地よいと感じること
4.大切にしたいこと
5.表現方法
6.環境
ぼやけてしまった自分の輪郭を確認するには、上記の6つの項目について考えるのも有効です。
素直な気持ちや現状を、思ったまま言語化することで独自性や価値観が見えてきます。
例をあげていきますので、ご自身の場合は何があたるかを一緒に考えてみてください。
1.好きなこと 嫌いなこと
好き: サッカー観戦 ドライブ 温泉 模様替え おいしいスイーツのお取り寄せ
嫌い: 梅雨 日帰り出張 重いカバン 強すぎる香水 行列 ちょっと溶けたチョコレート
2.得意なこと 苦手なこと
得意: 英語での会話 日曜大工 飲み会の幹事 人に教えること 煮込み料理
苦手: 早起き 細かい計算 人前で話すこと 急な訪問 庭の手入れ 流行りのメイク
3.心地よいと感じること
朝日を浴びること 座り心地のよいソファ 金曜夜のビール 飼っている猫との昼寝
4.大切にしたいこと
ゆっくり新聞を読む時間 家族のだんらん 友人とのつながり 贔屓のお店 礼儀や作法
5.表現方法
眼鏡は黒縁 SNSが情報源 お礼は早めに 季節感のある服装 話すより聞くのが好き
6.環境
職場では別人 郊外から通勤 絶賛子育て中 地域の行事は極力参加 二世帯同居
3. 大人が自分らしさに気付く4つの方法
1.イヤ という気持ちを掘り下げる
”嫌い” ”苦手” など、ネガティブに感じることを、あえて掘り下げて考えてみましょう。
”なぜ嫌いなのか” ”どの部分が納得いかないのか” 等、自問していくことで
”わたしはこの部分が譲れないんだな” と見えてきます。
そのポイントを知っていると、逆もまた気付けますね。
2.人から褒められたことをまとめてみる
自分では特に意識していなくても、人から褒められる、頼られる部分ってありませんか?
「姿勢いいよね」「歴史に詳しいんですね」「美味しいワイン、教えて!」とか。
きっとその部分が、他の人とあなたとの違い=あなたらしさ につながりますよ。
3.客観的に自分を見る
気合を入れておしゃれした日は、鏡の前でコーディネートの最終チェックをしたりしますよね。
自分のセンスに自信がない時は、家族に意見を求めてみたりして。
自分らしさも同じ方法でチェックしてみましょう。全身が映る鏡は客観的に自分をみること。
自分の今までの経歴や趣味、頑張ったことなどを思いつくまま書き出してみましょう。
その際、数値化できる部分は数値化してくださいね。
より客観視するために少し時間をおいてから……書き出した紙をみて、どう感じましたか?
可能であれば、ここでも家族や周りの人の意見を聞いてみることをおすすめします。
4.診断ツールを使ってみる
自分の強みや好きなことについて、自己診断ができるツールをご紹介します。
キャリア支援で使われるジョブ・カードを作成するサイトでは、自己理解を深める一助となるような自己診断が、無料で行えます。
https://www.job-card.mhlw.go.jp/shindan
出典:マイジョブ・カード(https://www.job-card.mhlw.go.jp/)
選択式の簡易なテストながら、自分の価値観が見えてくるのでおすすめです。
4. 目指すのは自分らしい!と思える仕事や生き方
自分らしさがわからないと悩む人がいる一方で、自分らしさに磨きをかけ輝いている人もいます。
自分らしく生きている人 ってどんな人だと思いますか?
リサーチ(書籍・ヒアリング)結果をまとめると、大きく分けて以下のようになりました。
✔ 自然体 力んでいない 自分の時間/スタイル/世界観 をもっている
✔ 自分の意見があり、自分の意思で選択できる
✔ 自分の個性を理解し、活かしている
✔ 自分もまわりも大切にできる
✔ 今の自分を前向きに受け止め、目標をもっている
外見も内面も 自分の責任のもとに整っている イメージですね。
その人ならではの価値があり、周囲にも認められているひと
ワークライフバランスを自分で調整できるひと
生活面
自分の心地よい場所に自分をおくことが出来るひと
柔軟さを保ちつつ、目標に向かって努力し続けられるひと
自分らしい働き方や生き方、時間をとってでも是非考えてみてください。
ディテールまで考えると(8時に帰宅して家族と食事→12時就寝 朝晩15分のストレッチ 等)
より一層、めざす自分らしさが明確になりますよ。
5.自分らしさを更新するための行動例
いろんな角度から自分らしさについて考えてみて、なにか気付きはありましたか?
”思ったより深みがないな” ”もっとこういう方向性の人生に憧れるな…” と感じた方!
安心してください、自分らしさはつくれます。
そう、日々のアップデートが可能です。
自分らしさを更新するための行動例
もっと自分の意見を伝えられるようになりたい
→ 話し方を学べる本や教室もあります。思考整理の方法も役立ちそうですね。
自分に似合う服装を知りたい
→ 雑誌やショップで見るのも良いですが、パーソナルカラーや骨格診断という方法も。
趣味を極めていつかは教室を開きたい
→ 実際足を運んで学ぶ他、今はZoomのオンライン講座もいろいろありますよ。
自分で納得のいく体型に戻したい
→ まずはYouTubeで身体を慣らしてから、ジムに行くのもありですね。
6.まとめ
今回の記事の重要ポイントは、以下の3つです。
◆◆◆
大人世代でも、まだまだ進化できる可能性を秘めています。
”自分らしさを理解して、さらにアップデートを重ねたい”
そんな気持ちを後押ししてくれる言葉を紹介します。
アイデンティティを形づくる証拠のほとんどは習慣だ
1ページ書く度にあなたは作家になる / ジェームズ・クリアー
行動を起こして習慣化すれば、その一つひとつが現実の証拠となり
やがて自らを構成する要素となります。
自身の変化を感じつつ、日々楽しみながらアップデートしていきましょう。
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